こんにちは。
最近、話題になっているドルビーアトモスについて解説していきたいと思います。
テレビや、スマホでもドルビーアトモスに対応している機器が増えてきています。
ドルビーアトモスとは簡単に言うと、現実の世界にいるような音に包まれる体験が出来ます。
今までは、7.1chや5.1chのようにマルチチャンネルの音を楽しむことが出来ましたが、平面上のサラウンドでした。
ドビーアトモスは天井ににスピーカーを付け加えることによって、音を立体的に再生できます。例えば5.1chに天井に4ch分スピーカーを足します。5.1.4chという表示になります。
弊社所ショールームでは、センタースピーカー無しの6.1.2chの構成です。
ドルビーアトモスはただ単に天井にスピーカーを増やした分けではありません。
天井にスピーカーを増やすのであれば、今までのサラウンドでも可能です。
従来のサラウンドは「チャンネルオーディオ」と呼ばれ
ドルビーアトモスは「オブジェクトオーディオ」と呼びます。
オブジェクトオーディオとは物体が発する音とその物体の位置情報を記録する方式です。
オブジェクトオーディオの「オブジェクト」は物体を意味します。
もし四方八方に動く風の音をチャンネルオーディオで再現する場合、
5.1chに上方向4ch分の音を追加するとします。9.1ch分の音声データを駆使して風の音を表現しますが、各チャンネルごとに音声データが必要な為膨大なデータ量が必要になるわけです。
一方オブジェクトオーディオの場合、チャンネルオーディオの1ch分のデータ量で済みます。
何故かというと、刻刻と変化する風の位置情報を記録するだけで3次元立体音響を再現できるからです。
ドルビーアトモス対応のアンプは、その位置情報から上下左右のスピーカー配置を認識して最適なスピーカーから音を出します。
音の位置情報を記録させることにより、製作者の意図した場所に音を鳴らすことが出来ます。
雷の音を自由自在に落とすこともできるのです。
鳴らしたい場所にピンポイントで鳴らすことが出来ます。
チャンネルオーディオはスピーカーの数に対してデータ量が増えますが、オブジェクトオーディオの場合はオブジェクトの数に比例します。立体音響を多数のスピーカーで再現する場合はオブジェクトオーディオの方がデータ量を少なくできるというメリットがあります。
家庭用のドルビーアトモスで最大24.1.10chまで技術的には可能だそうです。