こんにちは。音の出る仕組みや技術を知るとますますホームシアターが面白くなりますね。
今回は、どうすればドルビーアトモスを楽しむことができるか解説します。
ドルビーアトモスは最新の音響技術なのに
アトモスが採用される前のBDプレーヤーで再生することができます。
それは何故かと言いますと、立体音響を再現するオブジェクトオーディオ信号がDOLBY DIGITAL PULUS もしくはDOLBY TrueHDのビットストリームの中に組みこまれているからです。
ちなみにDOLBY TrueHDとはなにかご存じでしょうか。
DOLBY TrueHDとはロスレス圧縮音源のことです。ブルーレイディスクに主に採用されています。
圧縮された音源が再生時には元の圧縮されていない音源で再生が出来る技術のことです。
そのDOLBY DIGITAL PULUSとDOLBY TrueHDでドルビーアトモスが再生ができるのは
実はこの2つの形式は将来のために拡張領域が設けられていたのです。
オブジェクトオーディオ信号は拡張領域に入れることができました。
ドルビーアトモス登場以前は拡張領域には何の情報も入っていませんでした。
アトモス再生時の大事なポイントとしましてBDプレーヤーには「リニアPCM出力」と「ビットストリーム出力」があります。
前者はプレーヤー側でPCMに変換してアンプ側に入り、後者はデータがそのままアンプに入りアンプ側で音声をデコード(出力)します。
ドルビーアトモスを再生するために必ずビットストリーム出力にしなければなりません。
それにより、拡張領域に記録されたオブジェクトオーディオ信号を再生することができます。
よくPS4やPS5でドルビーアトモスは再生できないと思っている方がいます。
ですがDOLBY TrueHDが再生出来てビットストリーム出力が出来れば大丈夫です。
ディスク再生時には、ビットストリーム出力にできるのでアトモスの再生は可能なのです。
もし、アンプがアトモスに対応していなくても、拡張領域の信号はスルーして音を出すのでこれまで通りに7.1chのチャンネルベースの音で楽しむことができます。
アトモスの音源はまだまだ正直少ないです。しかしながら、アトモス対応のアンプであればDOLBY SURROUNDの技術で疑似的に立体音響で再生してくれます。ですのでホームシアターを構築する際はドルビーアトモスに対応したスピーカー配置をおすすめしています。