こんにちは!シアターインストーラーの加藤です。

最近テレビの大型化が進んでおり100インチのテレビもかなり安くなっていますね。
メーカーによっては、100インチ近くで40万円を下回るものもあります。
これからもっと100インチ以上のテレビが登場し、価格もお手軽になる時代になるでしょう。

一方プロジェクターは、4K対応の機種だと15万~からですが、
上位機種だと、80万~300万円となり本体金額はかなり高くなります。
壁写しでも投射できますが、より奇麗に見たい場合はスクリーンも必要になります。
100インチのスクリーンも10万円~となり費用が加算されます。
プロジェクターにスピーカーがついてる機種もありますが大型画面では物足りなく感じるかもです。
スピーカーも設置するとなると、費用がさらにかかります。
ただ大型テレビの場合でも、オーディオ強化は必須かと思われます。

100インチテレビが40万円台なら、同じ100インチの場合プロジェクターを使う意味なんてあるのかと思ってしまいますよね。
結論としては、部屋の環境や使用場所によってプロジェクターを使用するメリットはかなりあります。

ホームシアターをインストールする際に一般家庭では2種類あります。
リビングシアターと専用室シアターです。
この2種類で考え方も大きく変わってきます。

まずプロジェクターがテレビより優れているポイントをあげます。
①映像が目に優しい
②部屋を真っ暗にして使用できる
③画面への映り込みが皆無
④まだテレビにはない大画面を実現できる。

①のポイントですが、プロジェクターは映像をスクリーンに反射した映像を見ている為目に優しいです。
その為部屋を真っ暗にしても目への負担が少なくなります。長時間の視聴でもテレビより疲れにくくなります。

②は長所でもあり短所でもあります。部屋を暗くしないと見れないのでデメリットと感じる方が多いでしょう。
私は逆にこれがプロジェクターの大きなメリットと感じます。
部屋を真っ暗にすることにより映像のみ浮かび上がります。この映像に入り込んだような没入感こそプロジェクターの最大のメリットなのです。
テレビでも部屋を暗くすれば良いと思うかもしれませんが、目にかかる負担が多きくなり映画1本見るのは大変です。
またテレビ自体が発光しているので、どうしてもテレビの中の映像を見ている感覚になります。
自然界の物体は太陽の光が当たって色が認識できるように、光を反射させているプロジェクターの映像は普段見ている景色に近くなります。
映像の世界感にはプロジェクターの方が引き込まれる気がします。
ハイエンドモデルのプロジェクターの場合、解像感、コントラスト、ピントの合い方がとても優れているのでその映像は圧巻です。

③も重要なポイントです。テレビだと画面への映り込みがあります。大型になればなるほど映り込みは気になります。
明るいシーンであれば問題ないですが、暗いシーンでは映り込みが大きくなり視聴の妨げとなります。
周りの景色が画面に映るとやはり気にはなりますね。

④は少し前までは80インチであればプロジェクターを使った方がテレビより費用を抑えることが出来ましたが、
現在は80インチぐらいの画面になるとプロジェクターかテレビにするかはケースバイケースになりそうです。
120インチクラスであればまだまだプロジェクターを用いることになります。

このようなメリットを考慮すると、専用室でシアタールームを作る場合はほとんどがプロジェクターを用いることがおすすめとなります。専用室はリビングのように明るい空間にする必要がありません。電気を消せば映像と音のみの空間となります。
専用室であれば、パネルスクリーンで更に画質が向上します。立体音響と組み合わせることで映像と音の没入感が最高に。
最新のビクタープロジェクター DLA-Z5

リビングでプロジェクターを使用するのに向いているケースは、部屋を出来るだけスッキリさせたい人です。
リビングの広さにもよりますが、広さに対して大きなテレビが置いてあるとテレビが目立ちすぎてしまう場合があります。
最近ですとテレビ放送自体見ない方もいて、部屋にテレビを置かない方も珍しくありません。
電動スクリーンであれば、使用しないときはスクリーンをしまっておくことが出来ます。

お部屋にテレビが無いケース

リビングの場合ですとプロジェクターを天吊りすることが多いので、それが好ましくない人にはプロジェクターでのリビングシアターは向いてないかもしれません。
しかしながら部屋の構造によっては、リビングでもプロジェクターを天吊りせずに上手く隠すことは可能です。

あとはリビングの広さを活用して大画面の導入をしたい人には向いています。
ただし明るい環境では見えにくいので、部屋を暗くして使う前提になります。
150インチの大画面を実現しています。
スクリーンをしまえば、別の空間となります。
リビングでの天吊り
リビングでも天吊りしない場合

テレビがプロジェクターよりも優れている点は、
①部屋の環境に左右されにくく難しい設定も不要で気軽に高画質で映像を楽しめる
②4KHDRのようなメリハリのある映像が得意
③動きのある早い映像が得意

テレビはプロジェクターに比べ気軽に使えるのが大きなメリットです。電源起動もプロジェクターより断然早いです。
部屋の明るさも気にしないでよいので、カーテンを閉めたり夜になるのを待ったりしなくても済みます。
電動スクリーンですとエアコンの風で揺れるので、エアコンの設置場所などお家の計画段階で注意が必要です。

プロジェクターとテレビの違いを説明してきましたが、まだまだプロジェクターの出番はございます。
ただホームシアターは必ずしもスクリーン、プロジェクターの設置が必要ではありません。
テレビの映像も奇麗になって大型化して、ネット配信でたくさんの動画が見れてとても良い時代になったと思います。
画面の大型化とご一緒にオーディオのグレードアップもご検討されてみてはいかがでしょうか。

ブログお問い合わせ先